年を重ねほくろが大きいことが悩みに…隠し方や治療方法

生まれつき大きなほくろが体についていてコンプレックスに感じている、という方は多いようです。または加齢によってほくろが大きくなることもあります。

特に顔に目立つほくろがある場合は、メイクをするときなど邪魔になったり、人の目が気になってしかたないと悩みの種になりますね。

それでなくても、大きなほくろは何かに引っ掛けて怪我をしやすかったり、汚れがたまって皮膚疾患を起こしやすくなります。

目立つほくろのケアはどのようにしたらいいのでしょうか。または急に大きくなるほくろにはどのような原因があるのでしょうか。

丸く突起したほくろの原因は母班症

ほくろとは、体の中で黒い色を作り出すメラニンが増殖して固まりになっているものです。色素沈着やしみなどと同じメカニズムを持っています。

そのため、ほくろが大きくなる原因は、加齢による肌の調子の変化である場合もあります。しかし生まれつきの大きなほくろの原因は、母斑症と呼ばれるものです。

母斑症とは
一種の細胞の奇形のことです。遺伝性のものや、母体内での異常など様々な要因が考えられていますが、はっきりしたことは分かっていません。

神経に何らかのアクシデントが起きたために、正常なメラニンに発達しなかった細胞を、母斑細胞と言います。

母斑細胞が突起のような大きな塊を皮膚の上に作っている状態を総じて、母斑症といいます。

皮膚組織は表部分の表皮と奥にある真皮に分けられますが、母斑症は表皮と真皮の中間にできるもの、真皮にできるものの2種類があります。

  • 真皮性母斑 形は盛り上がっているが、メラニンの量が少なく色は薄い
  • 境界性母斑 表皮と真皮の間にあり、色は黒いが形は平坦
生まれつきある母斑は、成長とともに大きくなっていく傾向にあります。また紫外線を浴びると刺激されて細胞が増殖します。

年齢を重ねると、それだけ紫外線を浴びる期間も増えていくので、もともとあった目立つほくろがさらに大きくなるリスクがあるのです。

目立つほくろを隠す方法。メイクとグッズを紹介

セルフケアでほくろを目立たなくすることもできます。それは大きく分けてメイクとテープの2種類の方法があります。

それぞれのメリットや具体的な方法について説明していきます。顔のほくろに悩んだり、肌を露出する機会の多い方は参考にしてください。

乗せるメイクでほくろをカバー

メイクで注意すべきことは、コンシーラーやBBクリーム、ファンデーションなどを「塗る」ではなくて、「乗せる」という感覚で使うことです。

ファンデーションを薄く広く延ばしていくのではなく、気になるほくろの部分だけにピンポイントで置くようにします。

ほくろ隠しメイクの手順です

  1. 洗顔、基礎化粧、ベースメイクのあと、お使いのBBクリームやコンシーラーを適量ほくろの上に乗せる
  2. 延ばさないように気をつけて、上から軽くたたいてなじませる
  3. 下地になじんだらその上からリキッドファンデーションを適量乗せる
  4. 同様に指で軽くたたいてなじませる
  5. パウダーファンデーションをかぶせるように乗せて周囲の肌になじませる
ほくろは色素が濃くなっている部分なので、周辺の肌の色に合うように下地やファンデーションを乗せていきます。

BBクリームやコンシーラーは、肌の目立つあとを消すことを目的にしているので、ほくろ隠しメイクに向いていると言えます。

メイクで隠せないほくろにはテープファンデーションで対処

色が濃い、かなり大きさがあるという場合には、メイクでは完全に隠すことができないかもしれません。

そんな時には、テープ型ファンデーション、あるいはファンデーションテープと呼ばれているグッズを使いましょう。

これは肌に合わせた色で作られた撥水性のあるテープのことです。シート状で販売されているものや、テープ型のものなどがあります。

このテープを適宜切って、気になるほくろの上に張ります。このとき丸くきるとほくろをうまく隠すことができます。

そして肌との境目を目立たなくさせるために、コンシーラーやリキッドファンデーションを置いてなじませます。

ファンデーションを使うときは、やはり延ばす、塗るという感覚よりも乗せるように使うのがポイントです。

自力でほくろを除去するにはお灸や漢方といった方法がある

しみを目立たなくさせるクリームなどでほくろを取ることはできませんが、ドラッグストアで手に入るものでほくろを除去することもできます。

具体的な方法です

  • お灸 ほくろの上に市販のお灸を載せて火をつけると、水分が蒸発してかさぶたになり、2、3日で剥がれ落ちます
  • 漢方薬 ほくろを取るための漢方薬を1ヶ月ほど塗ります。

これらは簡単に取り組めますが、素人がやると焼けどや肌荒れを起こしてしまったりなどのトラブルも考えられるため、やるかどうかは慎重に検討してください。

大きくなったほくろは皮膚科で治療できます

子どものころから大きなほくろに悩んでいて、大人になってからさらに目立つようになってしまった。

そんな人は、皮膚科に相談してみるといいでしょう。場合によっては治療が保険適用になることもあります。

ほくろはほとんどが良性。それでも治療してもらえるわけは

最近では皮膚科でほくろを取る外科手術を受ける人も増えています。ほくろ自体はほとんどが良性のものなので、特に治療の必要はありません。

ですが、以下のような場合には医師の診断で外科的にほくろを取り除きます

  • 突出部分が大きく、怪我をする心配がある
  • まぶたに大きなほくろがあると視野が狭くなって心配
このような理由の場合は、治療が必要で保険も適用になります。自己負担額は3割ですが、ほくろが大きければそれに応じて高額になると思っておきましょう。

また、これはあくまで医師の判断で行われるものであり、美容目的の場合には全額自己負担になるので要注意です。

ほくろを取る方法は?

皮膚科で行われているほくろの除去方法は、メスを使って切除したり、レーザーを使って中の組織を焼ききるなど様々なものがあります。

レーザー治療
メラニンに反応する光を当てたり、熱線を使って中の水分を蒸散させることでほくろを取り除きます。

小さなものには蒸散型のCO2レーザーを、大きなものにはメラニンを破壊するロングパルスレーザーが使われます。

切り取り縫合手術
ほくろのある部分の皮膚を切り取り、患部を縫合して目立たなくさせる術式です。

外科的にほくろを取るときの痛みの対処

除去手術を行う場合には、必ず局部麻酔を行いますので痛みは感じません。術後に縫合した場所が少し痛む程度です。

レーザー治療の場合も、出力の低いものならあまり痛みを感じることはありません。心配な場合には麻酔を使ってもらうよう相談もできます。

いずれにせよ皮膚科でほくろを取ってもらうときには麻酔を使うことが多いようです。そのため、強い痛みを伴う心配はありません。

ほくろ治療に関わる費用の目安

医療目的でほくろを取り除く場合の費用は、大きさによって変わります。手術対象になるのは直径が2cm程度のものからです。

2cm~4cmほどのめだつ大きなほくろを取り除く場合、平均して5000~15000円ほどの自己負担になります。

保険の適用が利かない場合、さらに縫合手術になるとこれが一気に20000円~40000円と高額になってしまいます。

万が一悪性の場合のほくろの治療

生まれつきではなく、突然できたほくろや、それが徐々に大きくなっていく場合には皮膚の病気が疑われます。

深刻なケースでは、皮膚癌を発症していることもあります。もし皮膚科で癌の疑いを指摘されたら、まず皮膚の組織を採取して生検という検査を行います。

この検査は保険適用なので、費用は2000円程度です。そして検査の結果悪性新生物である可能性が高まれば、総合病院などに紹介されることがあります。

ほくろの原因や症状はさまざま。まずは医師に相談を

ほくろは生まれたときからあるものと、ある日突然できてしまうものがあります。ほとんどのほくろは良腫瘍に分けられるので、治療の必要はありません。

ですが、直径が2cm以上もあるあざが顔や手足など目立つ場所にあると、人によっては大きなコンプレックスになってしまいますよね。

メイクやセルフケアで目立たなくすることもできますが、中には深刻な病気の予兆であることも。

治療が必要かどうかは個人では判断が難しいところです。まずは皮膚科に行って医師の判断を仰ぎましょう。

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