目の下のたるみの原因…ダメージを受けやすい生活習慣も関係

スマホを使うことで目の下のたるみができてしまった女性

目の下のたるみは、目の下に影ができて黒いクマのように見えるので「黒クマ」と呼ばれたり、目頭から頬の中央にのびる線は「ゴルゴライン」と呼ばれたりします。

このようなたるみは「目の周りの筋力の低下」と「肌の弾力の低下」により起こります。

加齢、乾燥、紫外線などが引き金となり、乱れた生活習慣をしているとあっという間に生じてしまうでしょう。目の下のたるみを引き起こす原因や生活習慣について、詳しく見ていきましょう。

目の周りの筋力低下・・・眼輪筋のゆるみが原因に

下まつげのキワにできる「涙袋」は若さの象徴ですが、目の下のたるみは「目袋」と呼ばれ、疲れた感じを与えてしまいます。

目のまわりは、構造上、たるみやシワができやすい部分です。ここでは、目の下のたるみの原因である「眼輪筋の低下」についてみていきましょう。

目のまわりの構造!空洞の中で眼球を支える眼窩脂肪と眼輪筋

まず、目のまわりの構造について考えてみましょう。頭蓋骨をイメージしてみてください。目の部分だけは空洞になっていますよね?

このように、目の周りには骨がありません。眼球は「眼窩脂肪」と呼ばれるクッションに支えられています。そして、眼窩脂肪は「眼窩隔膜」と「眼輪筋」が支えています。

眼窩隔膜がクッション(眼窩脂肪)を覆うネット、眼輪筋がネットを固定する壁だと考えてもらうとよいでしょう。眼球は、しっかりと守られているのです

また、眼輪筋は表情筋の一つです。1日に約15,000回もの瞬きを行ったり、喜怒哀楽を表現するのに大切な役割を果たす筋肉です。

筋力低下により眼球が支えきれなくなる!下まぶたのたるみが出現

何年も眼球を支えてきた眼輪筋は、年齢を重ねるごとに筋力が衰え、眼窩脂肪を支える力を失ってしまいます。

また、目元の皮膚は顔の中でも特に薄く、何度も目の開閉を繰り返すうちに皮膚がのびてしまいます。

支えを失った眼窩脂肪は眼球の重みに耐えられず、前方に押し出されるようになり、目の下のゆるんだ皮膚を押し出してしまうのです。

目の下のたるみに現れたふくらみは、中から飛び出てしまった脂肪なのです。このように目の下がたるんだ状態は「バギーアイ」(baggy eye/baggy eyelid=だぶだぶのまぶた)とも呼ばれます。

皮膚のハリや弾力の低下が原因に!真皮層の成分が減少

肌は表皮と真皮の2層構造になっています。ハリのある肌は、真皮にコラーゲンとエリスチンが規則正しく並んでいます。またその間にはヒアルロン酸が多く含まれています。

コラーゲンとエリスチンが十分に含まれている真皮はゴムのような性質をもち、柔軟性と弾力性のある肌を作り出します。そのため、その上にある表皮に凹凸は現れません。

老化によってコラーゲンやエリスチン、ヒアルロン酸が不足すると、真皮の構造が崩れてしまい、肌のハリや弾力が低下して、たるみやシワが現れてしまうのです。
弾力のある肌に必要な成分
コラーゲン タンパク質の一種。肌の骨組みをつくる。
エリスチン コラーゲンをサポートする。規則正しく並び、肌の土台を作る
ヒアルロン酸 ムコ多糖類。水分を保持する役割。
コラーゲンやエリスチンの間に入り、弾力のある肌を作り出す。

ハリのない皮膚は、筋肉の緩みを押さえることができません。その結果、脂肪によって皮膚が前に押し出されてしまい、目の下のたるみにつながってしまいます。

「加齢」が筋力と肌弾力を低下させる

目の下のたるみのもっとも大きな原因の一つが「年齢」です。加齢とともに目のまわりの筋力や肌弾力が低下してしまいます。

筋肉を強くしたり、コラーゲンやヒアルロン酸を生み出す「線維芽細胞」が、老化とともに働きが鈍くなっていくからです。

筋肉の老化:「表情のクセ」がたるみの原因になることも

目元の筋肉は、使っていないと衰えていきます。よく笑う人よりも、無表情で過ごすことが多い人の方が、目元の筋肉を使う頻度が少なくなり、たるみがでやすくなります。

大阪市の大江橋クリニックのホームページには、「たるみを訴える患者さんは、ウインクが上手にできないことが多い」と書かれています。

仕事でバリバリ働いていた頃はたるみとは無縁だったのに、子育てに必死になっている数年でたるみが出てしまうということもあるようです。

誰かに見られる緊張感がないと、ついつい表情筋を使うことが減り、年齢を重ねるうちに、普段よくする表情が顔に刻みこまれてしまうです。

逆に、女優さんや、人に見られる機会の多い職業をしている人は、もちろん日々の努力をされているのでしょうが、いつまでも若々しくみえるものです。

肌細胞の老化:ヒアルロン酸やコラーゲンの減少につながる

表皮の下にある真皮は、表皮の10倍の厚みがあります。真皮には沢山のヒアルロン酸やコラーゲンが含まれていて、肌をふっくらとさせる役割を担っています。

人間は元来、線維芽細胞によって、体内でヒアルロン酸やコラーゲンを作り出すことができます。

しかし、年齢とともに線維芽細胞の機能は衰え、真皮内のヒアルロン酸やコラーゲンの量は年齢とともに減少します。

特にヒアルロン酸は、40代で赤ちゃんの50%に、60代で25%にまで減ってしまいます。

このように、肌の弾力を作り出す細胞が老化し、ヒアルロン酸などの成分が減少することが、目の下のたるみを作り出してしまいます。

長時間のPCやスマホ作業は目の下のたるみの原因に!

長い時間パソコンやスマホの画面を見ることが多い方は、目の下のたるみに要注意です。理由は主に5つ挙げられます。

パソコン作業やスマホが目元のたるみにつながる5つの理由
  • まばたきの回数が減る
  • 無表情になる
  • 眼精疲労がおきやすくなる
  • 血行不良がおきる
  • 姿勢が悪くなる

参天製薬のホームページによると、通常時には1分間に20~30回のまばたきしているのに対し、画面をじっと見ているときには、その回数が4分の1にまで減ってしまうといいます。

画面を見つめる時間が長いほど、まばたきの回数が少なくなり、無表情の時間が長くなります。その結果、眼輪筋が低下してしまいます。

また、眼精疲労や血行不良によって、血液の流れが悪くなり目の周辺に老廃物が溜まりやすくなります。すると、筋肉に必要な栄養素が届かなくなり、動きが鈍くなってしまいます。

また、猫背になったり、無理な姿勢を続けたりすることが多くなり、顔の筋肉が下方向に引っ張られることも、たるみにつながる理由となります。

寝不足・腎臓機能の低下・喫煙などによる体の不調が原因に!

日常生活の過ごし方や体の不調が、目の下のたるみにつながることがあります。次の体の症状には気をつけましょう。

  • 不規則な生活による疲れやストレス
  • 腎臓機能の低下による目元のむくみ
  • 喫煙による肌の老化

それぞれ詳しくみていきましょう。

不規則な生活は疲れやストレスとなり、目元に影響を及す

乱れた食生活や寝不足が続くと、疲れやストレスが溜まり、目の下のたるみにつながります。

たとえば、バランスが崩れた食事では、細胞に栄養が行きわたらず、お肌の基礎となる真皮の状態が悪くなってしまいます。また、目元の筋肉にも栄養が届きません。

また、PM10:00~AM2:00は「お肌のゴールデンタイム」と呼ばれます。この時間帯にぐっすり眠ることができていないと、目元の若々しさも取り戻せません。

さらに、寝不足で疲れやストレスが溜まってしまうと、活性酸素が増えてしまいます。活性酸素によってコラーゲンが変質してしまうと、目元の弾力を失ってしまいます。

腎臓機能の低下に注意!目元のむくみが続くと、たるみになる恐れあり

目元がむくむと、たるみが目立ちやすくなります。むくみが解消されれば、たるみも目立たなくなりますが、頻繁にむくんでいるとたるんだ皮膚が戻らなくなってしまうことがあります。

目元のむくみの原因
  • 腎臓機能の低下
  • 睡眠不足
  • 塩分の取りすぎ

腎臓の不調は目のまわりに出ることが多いものです。腎臓の機能が低下すると、余分な水分や老廃物をきちんと排出することができなくなってしまいます。

その結果、血液中の不純物が多くなって、血行不良を起こしたり、酸素や栄養が行きわたらなくなったりして、目の下のたるみにつながります。

また、塩分を取りすぎると、体に水分をため込むことになり、むくみやたるみを引き起こしてしまいます。

喫煙が目の下のたるみの原因に!肌の老化を早める

たばこは、お肌の老化を進め、たるみを引き起こす原因となります。喫煙による肌への影響には次のようなものがあり、いずれも目の下のたるみにつながる原因となります。

・血管を収縮させる
血行が悪くなることで、新陳代謝が低下し、目の周りに老廃物が溜まりやすくなる。
・体内のビタミンCを消費してしまう
ビタミンCはコラーゲンの吸収に必要な栄養素です。喫煙後の体内では、有害物質を分解するために、タバコ1本につき約25~50mgのビタミンCが使われます。
・活性酸素を発生させる
タバコは体内に活性酸素を発生させます。活性酸素はコラーゲンを破壊し、肌を酸化させて老化を早めます。
・女性ホルモンの分泌を低下させる
肌のハリや弾力に必要な「エストロゲン」が減少してしまいます。

アメリカ・オハイオ州の大学医学部では、喫煙歴に差のある双子を調査し、「喫煙歴が長い方が、目の下のたるみなどの老化兆候が見受けられる」と発表した研究例もあります。

また、禁煙をした人の体験談の中には、「禁煙1週間くらいで、目元のたるみでできたシワが消えました!」というコメントも見受けられます。

日焼け・乾燥・刺激による目の下のたるみへの影響

私たちが何気なくしているお顔のお手入れでも、気をつけないと目の下のたるみを引き起こしてしまう可能性があります。

・日焼け、紫外線の影響
・肌への刺激や乾燥
・コンタクトレンズの影響

この3つがどのように目の下のたるみにつながっていくのか、みていきましょう。

紫外線の影響

日焼けは目の下のたるみの原因になります。紫外線に含まれるUV-Aは、真皮の中でコラーゲンやヒアルロン酸を作り出す線維芽細胞にダメージを与えてしまいます。

特に目の下は、日焼け止めの塗り忘れも多くなりがちなため、紫外線の影響を受けやすいものです。

また、紫外線を浴びると肌の水分が奪われ、弾力のない肌になってしまいます。日焼け対策は、目の下のたるみを防ぐために大切な方法となります。

刺激・乾燥による肌ダメージ

毎日のメイクやお手入れのときに肌を強くこすってしまうと、目元の皮膚はダメージを受けやすくなります。

たとえば、ウォータープルーフのアイメイクを落とそうとゴシゴシこするのは、目の下のたるみにつながりやすくなってしまうでしょう。

また、目元は顔の中でも特に皮膚が薄く、顔の他の部分に比べ3分の1程度の厚さしかありません。そのため、皮膚が水分を保持することが難しい部分といえます。

保湿が十分に行われず、肌の表面が乾燥すると、真皮層の水分が奪われて構造が崩れやすくなり、シワやたるみの原因となります。

コンタクトレンズの装着がたるみにつながる可能性

医学的には、コンタクトレンズが目の下のたるみの原因になるとは言われていません。ただし、いくつかのポイントが、目の下のたるみにつながる恐れがあると考えられます。

コンタクトレンズが目の下のたるみにつながる要因
  • 装着時や外す際に下まぶたを引っ張る
  • 長時間の装着による眼精疲労
  • まばたきの増加による筋肉への負担
  • 目元を触る回数が増える

コンタクトレンズの装着や外す際に、下まぶたを強くひっぱりすぎることで、目元の皮膚を伸ばしてしまう可能性があります。

また、目の周りの筋肉や血流への影響もないとは言い切れません。医学的な根拠はなくとも、たるみの原因になると考えることができます。

遺伝も原因の一つになる可能性あり

ご自身のご両親や祖父母に、目の下のたるみが目立つ方がいる場合には、あなたも同じように目の下にたるみが現れる可能性があります。

もともと皮膚が薄くてたるみやすい目の下ですが、肌の質や骨格などによって、さらに目の下のたるみができやすい人、目立ちやすい人がいるといえます。

家族は体質や体型、骨格が似ることが多く、同じような生活習慣を送ることが多くなります。遺伝的に目の下のたるみがでやすいと考えられるケースもあります。

まずは原因を知ろう!自分にあった解消法を見つけるために

仕事や子育てに必死になっているときには気が付かなかった目の下のたるみ。ふと鏡を見たときに気になった方もいるのではないでしょうか。

目の下のたるみの原因は、突き詰めれば「筋力の低下」と「肌弾力の低下」となります。しかし、これらの引き金となる要因は沢山あります。

原因の詳細がわかれば、おのずと解決策が見えてくるはずです。ご自身に合った解消法をみつけるためにも、まずは原因を探ってみましょう。

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