ふとした思いつきからはじめた。新幹線通勤のススメ 「3年間の壮大な実験とその結末」

みなさんこんにちは、デザイナー・写真家の辻元気です。先日37歳になりました。(Adobe Illustratorと同じ誕生日です)
突然ですが、みなさん新幹線通勤してますか?
「いやぁ〜私とは縁がなくて」「値段も高いし、車かな〜」「私は電車通勤だから無縁だねえ」という人をターゲットとしています。
私はこの3年間ふとした思いつきから「新幹線通勤」の実験をしました。
それが年末、2024年12月完結しました。
このプロジェクトにあたり、移動費・宿泊費など予算は200万円自腹で搬出しました。
一見すると200万円も無駄にして!?と思うでしょう。
しかし、思い返すと自分の人生において価値ある200万円だと思います。
体験・経験・時間をたった200万円で買えたのです。
それでは本編どうぞ。


まずは条件です
- 条件1:日本各地(主に東日本エリア)のどこかから、朝9時までに職場(那須塩原)に出社できる新幹線が停まる場所。
- 条件2:前日の夜に現地入りし、ホテルに泊まり準備します。
- 条件3:事前に天気予報をチェックし、荒天リスクを回避します。
- 条件4:モチベーションを高めるため、静かな移動を確保するため、行き帰り共にグランクラスまたはグリーン車を必ず使用する。
- 条件5:月に1〜2回は実施する。
- 予算:36ヶ月で200万円まで。
この条件に合わせて行動しました。

結論からお伝えします
結論ですが、毎月とはいかずとも「みなさんもやってみた方が人生が豊かになります」とだけお伝えします。
なぜか?それは日々の移動が「旅」に変わるからです。
「え?駅にだけ行って、ホテル行って蜻蛉返りでしょ?それでなぜ豊かになると言うんですか?」
と思ったでしょう。
それはまず次の点が挙げられます。
- 第三の居場所としての新幹線
- 新たな旅の形
- 脳への刺激を拡大させる

まずは第三の居場所としての新幹線について
家でも、会社でもない新しい居場所「新幹線」
一見するとただの移動手段として捉えてしまいます。
ただ見方を変えると、新しい居場所、新しい仕事場、アイディア供給源に変身します。
考えてみてください。一日中デスクワークで風景も変わらない日常。
それがどうです?新幹線は数百キロを数時間で目まぐるしく景色が変わります。
それが日常に変わると頭が冴えてきます。

新たな旅の形とは?
みなさん、旅ってどういう時に行きますか?
計画は立てますか?
このプロジェクトでは、前日思いついた時に行って、帰ってくる旅です。
つまりほぼ無計画です。(ただし、新幹線チケット・ホテルの宿泊予約は事前にとります)
無計画なこの旅。何も考えない、行き当たりばったり。
でも、それが非日常と日常をリンクさせる手法なんです。
旅ってもっと気軽に、フットワーク軽く、気兼ねなくやっても良いじゃないか?
畏まらなくて良いんじゃないか?
必ずここに行きたい。という場所は何度訪れても良いんじゃないか?
そういう視点で考えると、いろんなことができそうですよね。
別に新幹線を使わずとも、たまには自転車で通勤してみようか。たまには車で通勤してみようか。で良いと思います。

脳への刺激を拡大させる、その真髄は?
人間は1日に約3万5,000回も脳内で決断をして生きています。
せっかくなら朝一発目から最適な事柄に脳を活用したい。そう思いませんか?
それを最適化させるのは「新幹線」という第三の居場所なんです。
景色をぼ〜と眺めるのもよし、朝の貴重な時間を集中して仕事するもよし。
何でも良いんです。
この貴重な時間を活性化させるためには、寝起きからの行動にあると思います。
ぜひ、試してみてください。
新幹線通勤の結果

