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デジタル庁、画像alt説明で“やさしさ”を伝える!その意図とは?

辻 元気
こんにちは、栃木県にあるデザイン制作会社・株式会社アールイーデザインの辻元気(ツジゲンキ)です。
Xで「めがね 大串肇 @ 👓」さんの投稿見て、私も「あぁ、確かに!」と共感し、デジタル庁ニュースの画像altに関してじっくり記事としてみることにしました。

画像altの説明をする前に、デジタル庁の役割とは?

デジタル庁の役割

デジタル庁は、行政手続きのデジタル化やデータ活用を進め、国民に便利で効率的なサービスを提供しています。また、デジタル人材を育成し、セキュリティ強化を行い、デジタル社会の実現を目指しています。

  1. 行政手続きのデジタル化
  2. データの活用
  3. デジタル人材の育成
  4. セキュリティ対策
  5. デジタルサービスの提供

デジタル庁ニュースの役割

デジタル庁ニュースは、政策の進捗や新しい施策を国民に伝える役割を果たしています。デジタル化に関する情報を提供し、国民とのコミュニケーションの場としても重要な媒体です。

  1. 政策の進捗や成果の報告
  2. 新しい施策やサービスの発表
  3. デジタル化に関する情報提供
  4. 国民とのコミュニケーション

前提として、今回着目したaltとはどんな役割があるのか?

画像のalt(代替テキスト)は、視覚に障害があるユーザーや検索エンジンに向けて画像の内容を説明する役割を果たしています。最近ではAIなどにも活用されています。

画像が読み込めない場合やスクリーンリーダーを使用する際に、その内容が伝わるよう文章を記載します。また、SEO(検索エンジン最適化)にも貢献しています。

辻 元気
※altとは:[読み:オルト]はalternative text(オルタネーティブテキスト)の略で、画像に対する代替テキストの意味です。

本題のデジタル庁のaltはどうなっているのか?

デジタル庁のとある記事の図では、こんなaltとなっています。

画像としては「防災分野のデータ連携促進の取り組みとしての住民向けの支援」の図となっていて、altには下記が設定されています。

防災分野のデータ連携のイメージ図。図の上部には、住民向けの支援を平時、切迫時、応急時、復旧・復興時の4つのフェーズに分け、フェーズに対応した防災関連のアプリ・サービスをデータ連携基盤で連携させた様子を示している。図の下部には「新総合防災情報システム」で、国や地方公共団体、インフラ事業者などの指定公共機関といった災害対応機関間で情報を共有し、新総合防災情報システムとデータ連携基盤とを連携させている様子を示している。

https://digital-agency-news.digital.go.jp/articles/2025-03-13
辻 元気
すごく親切に表現すると、こんなテキストになるんですね。
図内の関係性や実際の取り組みが文字ベースでわかりやすく表現されています。

altを設定していない写真は?

altを指定していない画像でも、下にfigcaptionではなく、pタグでキャプションを表現しています。
これは画像の優先度により使い分けしている様です。

辻 元気
ただし、pタグで表現している理由は不明です。
CMSでの操作性や、デザインやレイアウトの観点や、スタイリング自由度を向上させるためでしょうか。

シーンに合わせたaltの付け方

  • 簡潔で正確: 画像が何を示しているかを簡潔に説明します。長すぎず、簡単に理解できる言葉を選びましょう。
  • 文脈に応じた説明: 画像がどのような意味を持つかや、文脈(コンテキスト)に基づいた情報を提供しましょう。
  • 重要な要素を強調: 画像内で特に重要な部分(人物、物体、テキストなど)を強調しましょう。

例:写真に対するaltの付け方

写真は通常、情景やイベントの一部として情報を伝えるものです。写真に対するaltは、その内容を簡潔で正確に伝えることが大切です。

例えば葉の花畑写真があったとしたら…あなたはどんなaltをつけますか?

✅良い例

快晴の青空の下、地平線まで続く菜の花が咲き誇る広大な畑。

ここでは、写真が持つ感覚的な要素(「青空」「菜の花」など)を伝えています。
人によって写真の感じ方が異なるでしょうから、最適な答えを見つけてみましょう!

❌悪い例

菜の花畑

「菜の花畑」という短すぎる説明は、情報を十分に伝えていません。特に、風景やシーンを伝える場合は、状況や雰囲気をもう少し詳しく説明する方が良いです。

でもちょっと待って!altをつけないという選択も

前述で説明した「altをつける」という選択は間違いではないですが、つけないという選択もあります。
それは画像を表示する部分の文脈が大事なるからです。

その評価ポイントの1つは次のとおりです。

「この画像が見えなかったとしても、ページの内容を理解できるか?」

YES → alt="" でOK
NO → 内容を説明する alt="..." を書くべ

よくあるaltをつけない選択の1つに、飾り画像なんかがあります。
装飾のための画像は特に意味を持たない場合が多いので、こちらはaltを空にしたりします。

でも、altを空にしちゃう気持ちわかるよ。だって、考えるの面倒だもんね。

辻 元気
そうそう、altを空にしちゃう気持ち凄くわかります。そしてコーダーに任せちゃう気持ちもわかります。
だって「考えるの面倒だもん」ね!

でも、ちょっと待ってほしい。
今やAIに画像を読ませて、代替テキストを考えさせることもできる時代です。

そもそもの前提としてみんな平等にデザインへアクセスできる、というのがアクセシビリティの基本だと思います。

面倒でも、ちょっと設定してみませんか?
未来の誰かの“見える”を助ける一歩かもしれませんよ!

まとめ

デジタル庁ニュースの記事を見ていたら、どの画像にも一つひとつ文脈に合ったaltが丁寧に設定されていて、すごいなぁと感じました。
「これって、未来の誰かの“見える”をそっと支える一歩なんだなぁ」と思ったら、私も真似してみたくなりました。
面倒に感じることでも、ちょっとの工夫で誰かの助けになる——そう思うと、altを考える時間も少し前向きになれますね!

そしてそこに気づいた「めがね 大串肇 @ 👓」さん凄いなぁ〜。
ありがとうございました。

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