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無印で糠漬け始めたら、人生に“ぬかり”がなくなった話

辻 元気
前回、2022年に無印良品の「発酵ぬかどこ」を冷蔵庫で育てる新しいペットとして迎え入れた私。
あれから約3年、ぬか漬けライフはさらに進化を遂げました。今回は、ぬか床がもたらした新たな発見と、野菜との新しい関係性についてお話しします。
>2022年の記事「無印良品の発酵ぬかどこを愛でる、育てる、食べる

2022年、私は無印良品の「発酵ぬかどこ」で、ぬか漬けデビューを果たしました。名付けて「ぬかよろこびちゃん」。冷蔵庫の片隅でコツコツと育てる、静かな喜びでした。
それから約3年。たくさんの野菜を漬け、ぬかよろこびちゃんは立派に成長……いや、ついに世代交代を迎えました。
今、私の冷蔵庫には二代目・ぬかよろこびちゃんがいます。リニューアルして、また一から始まったぬか漬け生活。野菜はますます美味しく、そして人生は“ぬかり”なくなっていく――。

ぬか床、二代目就任の巻

初代ぬかよろこびちゃんは、ほんとうによくがんばってくれました。キュウリ、にんじん、ナス……いろんな野菜を通じて、私に「漬かることの尊さ」を教えてくれた存在です。

でもある日、ふと感じたんです。「あれ、ちょっと最近、酸味が強すぎるな…?」
そう、ぬか床にも寿命があります。もちろん手入れすれば長く持たせられますが、「これは一度リセットかな」という直感が働きました。

ということで、迎えたのが二代目・ぬかよろこびちゃん。
初代の面影を胸に、新しいぬか床の袋を開ける瞬間は、なんとも言えない期待と決意に満ちていました。

野菜の未来は、ぬかにある

二代目もさすが無印。開けてすぐに使える手軽さは健在です。にんじん、きゅうり、セロリ、パプリカ……どんな野菜も「ぬかパワー」で一段レベルアップして返ってくる。

野菜を食べるというより、「漬ける→待つ→噛む→うまい」と、一連の体験を楽しんでいる感じ。野菜を“かわいがる”感覚すらあります。

冷蔵庫でしっかり育つし、手入れも週1くらいでOK。忙しい日々でも、ちょっとした“育てる時間”があると気持ちが整うんです。

ぬか床は暮らしのバロメーター

ぬか床が元気だと、自分もちょっとシャキッとする気がします。逆に、放置気味になると「あ、最近余裕なかったかもな」と気づけたり。

まさか、ぬか床に生活のリズムを整えられるとは思ってませんでした。
ぬか床は、もはや野菜を漬けるだけの存在じゃない。私の暮らしの鏡、そしてちょっとしたパートナーなんです。

まとめ:ぬか床が教えてくれた、ゆるくて深い人生の整え方

「野菜を漬けるだけ」のはずだったぬか床が、気づけば私の暮らしを静かに、でも確実に変えていました。

ぬか床って不思議です。冷蔵庫の片隅にある小さな世界。週に一度、手を入れて空気を送り、野菜を優しく埋めて待つ。これだけのことで、「手間をかける喜び」や「時間をかける尊さ」を思い出させてくれます。

二代目・ぬかよろこびちゃんとの生活は、まるで新しい家族を迎えたかのよう。ちゃんと向き合えば返ってくるし、放っておけばすねる。まるで、人生の縮図のようです。

仕事に追われて余裕がなくなった時も、冷蔵庫を開けてぬか床の様子を見ると、自分の“今”が見える気がします。 「あ、最近わたし、呼吸浅かったな」とか、「ちゃんと自分にも手入れが必要かも」って。

そして何より、漬かった野菜はうまい。うますぎる。スーパーで買ったただのきゅうりが、まるで老舗料亭の一品のような存在感を放つ。これぞ、無印良品×ぬかパワーの底力。

「ぬか漬けを始めたら、人生に“ぬかり”がなくなった」

この言葉にウソはありません。 今日もぬか床に手を入れながら、小さな幸せと整いを感じています。
暮らしにリズムをくれる相棒と一緒に、静かに、でも確実に、いい日々が育っていくのです。

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