#4 言葉にする勇気、言葉にしない優しさ、言葉に耳を傾ける強さ「本当のコミュニケーション力」

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言語化
デザイナー視点での活用
- コンセプトや意図を説明するために不可欠。頭の中のイメージを他者に伝える橋渡し。
- 自分のデザイン判断の理由を言語化することで、自分自身も思考を整理でき、質の高いアウトプットに繋がる。
- 「見ればわかるでしょ」では伝わらない。ビジュアル+言葉の掛け合わせが、提案の強度を上げる。
ディレクター視点での活用
- デザインの狙い・方針・目的を明確に言語化し、チームに共有する。
- ステークホルダーとのコミュニケーションで、デザインを守りながら調整するための要になる。
- 抽象と具体を行き来しながら、対話の地図を描いていく役割。
ノンバーバルコミュニケーション
デザイナー視点での活用
- 相手の反応(表情・雰囲気・トーン)から、言葉にならない感覚を汲み取る感受性が必要。
- ディスカッション中のちょっとした空気感の変化から、本音や違和感を感じ取れると、ズレを未然に防げる。
- プレゼンテーション時の所作や姿勢も、デザインの一部として受け取られる。
ディレクター視点での活用
- チーム全体の空気感を読み取り、安心して発言できる場をつくる。
- クライアントとの会話で、相手の表情や声色から「本当に気になっていること」に気づく観察力が鍵になる。
- ファシリテーションにおける「間」や「相槌」も、対話を支えるノンバーバル要素。
聴く力
デザイナー視点での活用
- フィードバックを真摯に受け止める姿勢。まず受け取り、整理し、必要に応じて再解釈する柔軟さ。
- 言葉の裏にある感情や背景まで聞き取ることで、表面的な修正ではなく、本質的な改善が可能に。
- 途中で遮らず、問いを重ねる「受け手としての対話力」が作品の完成度に直結する。
ディレクター視点での活用
- ヒアリングの質がそのまま成果物の質に直結。特に初期の聞き取りフェーズが重要。
- 相手が話しやすい環境を整える、共感する、言葉にならない思考を引き出す技術が求められる。
- 「聞いているつもり」では足りない。深く、丁寧に聴くことで関係性を築く。
チームとして「言語化・ノンバーバル・聴く力」を育てるには?
- 役割を補い合う文化をつくる
言語化が得意な人、ノンバーバルに敏感な人、聴き上手な人──得意・不得意はあって当然。全員が同じ能力を持つ必要はなく、互いの強みを活かしあうことで、チームとしてのバランスが取れる。 - 対話の時間を惜しまない
プロジェクトの効率だけを優先せず、「ちゃんと話す」ための時間を意識的に確保する。プロセスの中での迷いや違和感を口にしやすい雰囲気が、後のトラブル回避にも繋がる。 - 学び合い、フィードバックし合う
言語化や聴き方について、ちょっとしたフィードバックや感想を伝え合う習慣を持つことで、コミュニケーションの質が上がっていく。 - 失敗や未熟さを許容する場づくり
「途中で遮っちゃった」「うまく伝えられなかった」そんなことも起こる。でもそのたびに振り返り、「次はこうしてみよう」と思える場があるかどうかが、成長の分かれ道になる。

辻 元気
言葉にする力、言葉にならないものを感じる力、相手の話に耳を澄ます力。どれも、デザインという行為の根っこにあるものです。そしてその力は、ひとりで磨くものではなく、誰かと一緒に育てていくもの。
“言葉にする勇気、言葉にしない優しさ、言葉に耳を傾ける強さ”──それが、チームとビジネスの未来を変えていく。私はそう思います。
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デザインやクリエイティブ分野において、「言語化」「ノンバーバルコミュニケーション」「聴く力」は、プロセスやアウトプットの質を大きく左右する“核”のような存在です。これらは一人のスキルで完結するものではなく、チーム全体の関係性の中で育ち、強くなっていきます。「言葉にする勇気」「言葉にしない優しさ」「言葉に耳を傾ける強さ」という3つの視点を持ち、チームとしてこれらを育むことで、より豊かな創造力と成果を生み出せるのです。
これから、各力がデザイナーとディレクターにとってどのように活かされるのか、そしてチーム全体でそれらをどう育てていくかについて掘り下げていきます。