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プロンプトだけでここまで!? Adobe Firefly Image Model 4の“指示通り”画像生成が面白い

辻 元気
Adobeが2025年4月24日(英時間)に発表した「Firefly Image Model 4」は、これまで以上にリアルな画像生成が可能となった生成AIです。最大2Kの解像度、より自然な構図と質感、商用利用可能という点で、クリエイターにとって非常に心強いツールになっています。

今回は、そのFirefly Image Model 4を実際に触ってみたデモ体験を、具体的なYAML形式のプロンプトと共に紹介します。

Adobe Firefly

まずは生成した画像からどうぞ!

こちらは、介護施設などで職員と利用者が面談しているシーンを想定した写真です。
結構自然ですよね。若干ですが、女性の歯、指が揺らいでいますが、少しの手直しだけで使用できそうなほど、高品質となっています。

今回使用したプロンプトはこちら

今回は下記のプロンプトをYAML(ヤメルまたはヤムルと読む)形式で指示しました。
こちらのプロンプト、ある程度再現性があるので素晴らしいです。
ちなみに指示は英語だろうが、日本語だろうが揺るがない感じですね。
わかりやすく日本語にしています。

scene: 介護施設の面接
location:
  type: 室内
  lighting: 明るい
  view_outside:
    description: 窓からは緑が見える
    vegetation: 日本に自生する木または庭木
  atmosphere: 爽やか

participants:
  - role: 施設の人
    count:  1人
    gender: 女
    clothing: 黒のポロシャツ
    nationality: 日本人
  - role: 面接を受けに来た人
    count: 1人
    age: 30代くらい
    clothing: 普通の服
    nationality: 日本人

interaction:
  type: 面接
  setting: テーブル越しに打ち合わせをしている

camera:
  lens: 広角
  angle: 目線の高さから撮影
  aperture: F2

プロンプトをYAML化するメリットは?

プロンプトをYAML化することで
1)構造化されているので人間が読みやすい
2)プロンプトの再利用・共有が簡単
3)プログラムから扱いやすい
4)バージョン管理がしやすい(Gitなどと相性が良い)
5)コメントが書ける

同プロンプトにて他モデルで生成するとどうなるの?

GPT Image-1にて

こちらはOpenAI社製Image-1にて生成しました。
塗りがなんだかきめ細かすぎて嘘画像に見えちゃいますね。
しかし、髪の毛や指の品質、外の情景はピカイチです。
こちらプロンプトのチューニングを行えば改善できそうです。

Imagen 3にて

こちらGoogle社製のImagen 3にて。
結構自然ですね。

Titan Image Generator v2

こちらAmazon社製Titan Image Generator v2にて。
もはや自然そのもの!清々しささえある!
安いゲームのCG背景にありそうな感じに仕上がりました。

条件を変えて生成してみる

今度はシーンを変えて、そしてレンズもF1.4としてみました。

プロンプト(YAML)

scene: 介護施設の寄り添う風景
location:
  type: 屋外の庭
  lighting: 柔らかい自然光
  view_outside:
    description: 周囲には緑豊かな植栽や季節の花が咲いている
    vegetation: モミジ、ツツジ、アジサイなど日本に自生する庭木や草花
  atmosphere: 穏やかで和やか

participants:
  - role: 入居者
    count: 1人
    age: 30代で若い
    gender: 男
    clothing: 優しい色合いのカーディガンとスラックス
    nationality: 日本人
  - role: 介護士
    count: 1人
    age: 30代
    gender: 女
    clothing: 黒のポロシャツとベージュのパンツ
    nationality: 日本人

interaction:
  type: 穏やかな会話
  setting: 庭の木陰に置かれたベンチに2人並んで座り、介護士が穏やかに微笑みながら入居者の話を聞いている。背景には緑が広がる。

camera:
  lens: 広角
  angle: 目線の高さから撮影
  aperture: F1.4

Fireflyでの生成結果

はっきり言ってすごくナチュラルな印象です。
これは素材として確実に使用できますね。

まとめ

辻 元気
今回は、Adobeの最新生成AI「Firefly Image Model 4」を使って、具体的なシーン設定をYAML形式で入力し、画像生成を行うデモを試してみました。特筆すべきは、構図・服装・カメラ設定などを事細かに指示できる自由度の高さと、それを忠実に再現する生成精度の高さです。
実際に生成された画像は、細部のわずかな違和感を除けば商用利用も視野に入るレベル。しかも、再現性も高く、プロンプトの調整次第でバリエーションを増やすことも容易です。
「想像をそのまま形にしたい」「プロンプトで画づくりをしたい」――そんなニーズを持つクリエイターにとって、Firefly Image Model 4はまさに頼れる相棒となりそうです。
今後はモバイル版のリリースも予定されており、さらに使い勝手が良くなりそう。生成AIが一歩ずつ、“道具”としての完成度を高めている今、Fireflyの進化からは目が離せません。

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