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ユニバーサルアナリティクスの提供が2023年7月終了に

「ユニバーサルアナリティクス(UA)ってなに?」そんな方も意外と多いのではないでしょうか。
こちらはGoogleAnalyticsのバージョン名です。恐らく最も長い期間利用されいた現行バージョンになります。
2022年3月17日に正式にサービス終了のアナウンスが発表されました。

無料かつ多機能、高性能。Webのご担当者であれば一度は利用したことのあるツールではないでしょうか?

現在GoogleAnalytics(GA)には2つのバージョンが存在します。
2020年10月にリリースされた「GoogleAnalytics4(GA4)」に今後はサービスが一本化されます。
約15ヶ月の移行期間があるため今すぐにGA4に移管する必要はありません。
また、個人的にはまだまだ機能面でGA4は未成熟な部分も多く、頻繁な機能変更&追加がおこなわれているのが実情です。

ホームページの制作会社としてどう対応していくかを整理するために記事としてまとめました。

なぜGoogleAnalytics4が必要なのか?

プライバシーに関わる問題が急速に広まっています。
GAに限らずWebから取得できる情報に厳しい規制が掛けられるようになっています。

GAに限らずCookie(クッキー)と呼ばれるシステムが、2023年の後半を目処にGoogleでは廃止予定になります。
Appleの製品では数年前から段階的に制限が強化されています。
UAではCookieを利用したデータの計測がメインのため分析できる項目は昔に比べると減少傾向にありました。

Cookieはプライバシーや個人情報に関するリスクがあるのは間違いありません。
しかし、この技術は1994年に誕生したもので、古くから色々なサイトで活用されてきました。
プライバシーの収集を目的としたものではなくWebを便利にするためにできた仕組みです。

ここ数年はプライバシーの問題がさまざまなWebサービスに影響を与えている過度期になっています。

この問題を解決するためにGAではツールの根本的な改修が必要になったことが背景にあります。
また、UAは2014年にリリースされたサービスになります。
当時のPCメインだった時代に比べて、スマートフォンやアプリ、動画など様々な現在のユーザーの行動変容に対応させるためUAとGA4では集計の仕組みが異なります。

UAとGA4は併用して導入できるので、今のうちから集計の差やツールに慣れていくことが大切だと考えています。

完全廃止までのスケジュール

  • 2023年 7月 UAのデータ取得停止
  • 2023年7月〜12月 過去のデータ閲覧が可能

現状ではUAの新規プロパティの作成が可能ですが、どこかのタイミングで新規アカウントはGA4に一本化しても問題ないと思います。

それよりもUAのデータが完全に閲覧不能になる前に必要な情報を整理して出力することが重要です。

管理画面から一度にダウンロードできる情報量は最大5,000件になります。
サイトの規模やデータの分割粒度によっては何度も繰り返しダウンロードする必要があります。
猶予は残されていますが折角のデータが今後確認できなくなる事を考えれば計画的に準備しておくことが大切です。

タグの設置状況を確認しよう

UAとGA4は互換性がありサイトにどちらかのタグが埋まっていれば管理画面でデータを連携できます。

2020年10月以降にホームページを作成した場合は、デフォルトのアカウントがGA4になりました。
最新のGA4タグが利用されている可能性が高いです。

恐らくですが管理画面の確認ができなくなる予定のため、連携機能が廃止されるのではないかと考えられます。
事前に自身が管理するホームページのタグの種類を把握してサービス終了に備えましょう。

  • UAのタグが埋まっている(要注意)
  • GA4のタグが埋まっている(問題なし)
  • GTMを利用(問題なし)

また、この機会にGoogleタグマネージャー(GTM)を導入するのも良いかもしれません。

GA4では自身で取得するデータをカスタマイズすることが増えたと感じています。

しっかりと分析をおこなう場合や広告の配信を行う際は、できることが格段に増えるのでおすすめです。

また、UA時代に何度かタグの記載がアップデートされた事例もあります。
そんな時にGTMで管理していればアップデートのたびにサイト記述を変える必要がなくなります。

最後にGoogleAnalytics4について想うところ

GA4のリリースは今回の様なアナウンスもなく急にアカウントの発行画面が変わり驚いた記憶があります。

弊社でも当初はGA4への利用に向けて整備を進めていました。
しかし、Search Consoleなど制作会社で必要なツールとの連携ができないなど、問題が多くUAをメインに戻していました。
※2021年12月にSearch Consoleの連携機能追加

これまで当たり前にできていたことが1年2ヶ月かけでようやく実装されました。
ただ、この連携も完璧なものではなくSearch Consoleの機能をフルに使うにはUAの連携がまだ推奨されている状況です。

また、GA4事例のナレッジも少なく、参考書もほぼ出ていない。

率直な意見を言ってしまうと未完成のツールであり、UAのサービスもまだ継続されるものだと甘く考えていました。

ただ、この様な変化はWeb全体の流れになり、順応していく他に方法はありません。
CMの「この惑星住人は締切がこないと頑張れない」というフレーズが発表からずっとリフレインしています。

一方で無料だから取り敢えずUA入れていた。
そんな方にとっては過去のデータを含めて見直す良い機会にもなるのではないでしょうか?

Webを活用したい方に正しい情報をお伝えできるよう、アールイーデザインもXデーに向けて準備をしていきます。

また、地方のWeb担当者は相談できる方も少なく、これからどうなるのか不安に感じている方も多いと思います。
ホームページの制作はゴールではなくスタートです。
どんな方に情報を届けたいのか?そんな時に解析や広告から見えるデータはきっと大きな力になります。
現状のホームページがどうなっているのか?そんな疑問をお持ちの方は是非弊社までお気軽にご相談ください。

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