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Interview #01

自分らしく、Re:designらしく。

2023年7月でRe:designは、15周年を迎えました。
Re:designとは、どのような会社か?どのような社員が働いているのか?様々なポジションで活躍する社員の想いをインタビューし、皆様にRe:designのことをもっと知っていただけたらと思います。

第一回目は創業のきっかけから、これからのこと、宇都宮事務所のこと、代表渡辺のインタビューです。

代表取締役 渡辺 祐樹 Yuki Watanabe
主にクリエイティブディレクション、アートディレクションを担当。
1982年生まれ。建築系の大学在学時からWebのインタラクティブな表現の面白さに魅せられ独学でWeb制作をはじめる。
卒業後、デザイナーとして都内制作会社勤務。2008年7月に独立し、故郷である栃木県那須塩原市にてRe:designを創業。

まず、Re:designをはじめたきっかけを教えてください

都内で充実した生活を送っていたけど、
どこかこのままじゃいけないと思ってたんだと思います。

Re:designを立ち上げる前は、都内のWeb制作会社でデザイナーとして働いてました。すごく充実していた毎日だったのですが、同僚と仕事終わりに飲んでいる時にどうしてそんな話をしてたのか経緯は覚えてないですけど、死ぬ時にどういう風に死にたいかって話をしてて自分は「栃木で自分の家で家族に囲まれて人生やりきったわって言って最後を迎えたい」と言ってて。その時に「あ、俺本当は栃木に帰りたかったんだ」ってことに気づきました。そしてそれなら早く帰りたいと。

25歳の時だったので、独立するタイミングとしてはかなり早く全然経験不足のいちデザイナーだったのですが、地元に制作会社もないし自分でやってみるかって思った時に、幼馴染の増子の顔が浮かんで「いーやん一緒にやらない?」と連絡しました。増子が即答で「やる」と言ってくれて、すぐに辞めて独立しますと会社に報告しました。その後、高校が一緒だった磯も仕事を辞めてて偶然興味のあったWebの勉強しているとのことで、運命的なものを感じて3人で創業しようとなったのが、Re:designをはじめたきっかけですね。
増子も磯も未経験でしたし、周りからは友達同士で起業なんてやめとけとめちゃくちゃ止められつつも初期衝動で突き進みましたwノリで始めたから創業当時はマジで仕事もなくて、大変でしたね。。。

今思えば自分だけでは20代で地元に帰って起業するという選択肢はあり得なかったです。さすがにもう少し経験を積んでという選択肢の方がベターでしたし、3人ならどうにかなるかなとなぜかよくわからない自信があって、色々なタイミングが重なってRe:designをはじめることになりました。

※詳しくは下記記事もご覧ください。

そんなきっかけではじめたRe:designですが、2023年から宇都宮事務所を開業しました。
どういった考えで宇都宮に事務所を出されたんですか?

宇都宮という街にとても大きな可能性を感じました。
次のステージに行くためにはそこに楔を打ちたかった。

ずっと場所は関係ない地元でって想いがあって、案件は栃木関係なく日本全国からご相談いただけているし事務所も建てたし、ここでやっていくと思っていたんですけど、宇都宮事務所出そうと思った理由が4つありまして、
1つ目は、宇都宮から片道1時間かけて通っている社員達の負担の大きさ、その交通費が定期代1人月2万超える。。。社員達の生活のことを考えてと数人の交通費合算すれば事務所借りれるよねって気づきましたw

次に、完全テレワークになっていた社員が宇都宮ならまた出社スタイルに戻って通えそうだなと。元々は宇都宮から通っていた社員もある程度経験を積めばテレワークという流れになっていたんですけど、宇都宮に事務所あるなら近いし通えるし、コロナもあってテレワーク推しが業界的にはだいぶ進んだ気がするけど、このままテレワークの社員が増えていくのは今はいいけど将来的にどうなのかなと。時代と逆行してですが自分がやりたい方向性とテレワークはなんか違うと感じてきて、基本的には出社スタイルにしていきたいというのが2つ目です。

3つ目は、ずばり採用です。那須塩原市って栃木の中でも人口は4番目くらいの都市で、宇都宮と比べると5倍くらい違う。
那須塩原だと採用したくても人がいない。。。そう、結構田舎なんですw
それなのにありがたいことに色々と案件のご相談いただくのですが、圧倒的にリソースが足りずやりたいなって思う案件も断ったり、じっくり時間をかけてというのが難しい状況が続いていてもう少し人は増やしたい、けど那須塩原だけで考えると圧倒的に人がいない。あと宇都宮の制作会社の代表の方達と定期的に飲んで情報交換しているんですがそこで「本当はRe:designに行きたいけど遠くて通いたくないから御社を受けました」って言ってくる人がいたよって聞いて、すごい機会損失してるなと。いやそれ面接で言っちゃうその人もすごいけど。※採用したらしいですw
アクセスもそこそこいいので那須塩原だと考えられなかった群馬、茨城、埼玉エリアからも通えてまた違った人材が来てくれれば理想だなと思ってます。

4つ目は宇都宮という街に大きな可能性を改めて感じたからです。宇都宮って住みやすさランキングと子育てしやすさランキングが全国でも上位で、駅東口の再開発が進んでLRTが走って、まさに今街が大きく発展している。餃子・ジャズ・自転車・バスケとなかなか面白いコンテンツも揃っていて都内へも新幹線で1時間切る近さだし、とても大きな可能性がある街だなと改めて思いました。中学生の時にユニオン通りでヤンキーにカツアゲされて、めっちゃ嫌いだった宇都宮ですが変わりましたねw

大きくはこの4つ。週で言うと自分は那須塩原、宇都宮、たまに恵比寿(もう一社取締役をやっているHolonに)というローテーションで宇都宮には週2くらいで行ってます。もう一度小さな組織から改めて立ち上げているという気持ちで初心に帰って宇都宮事務所を拡大していこうとしているところです。

求職者の方に向けて代表が考える教育方針について教えてください。

大切にしてるのは「一人で稼ぐ力を身に付ける」と「感謝と謙虚」

VUCAといわれる時代で、Web業界はなんだかんだありつつもずっと右肩上がりですが、今ある案件が10年後あるかわからないという危機感は常に思ってます。
なので教育方針としてはどんな変化にも対応できる「一人で稼ぐ力を身に付ける」ことを一番に大切にしています。
デザインや実装面の技術スキルの向上はもちろんですが、コミュニケーション能力などのビジネスにおけるポータブルスキルについても一人のクリエーターとして社会人としてきちんと稼ぐ力を身につけるために学ぶべきだと思っています。なので毎日毎日、例えばこの返信文では感謝が伝わらないとか、上から目線で謙虚さが足りないとか、「感謝」と「謙虚」は言葉にして指導してますね。

スキルアップについては“成長と学びは、自ら獲得するもの”とRe:designでは定義しています。会社からなんでも教えてもらうのではなくて、自ら学ぶこと。自学することで成長をすること。それを補助するのが会社というカタチです。
会社は学校とは違う、学校はお金を払ってるから教えてもらう権利があるけど、会社ではお金をもらってるので教える義務はない。「一人で稼ぐ力を身に付ける」には主体的に自ら学びたいことを見つけて学習すること、「自主性」が大切だと思ってます。

それと、とにかく志は高く持って欲しいなと思っています。
例えば、10年後の目標を設定したらそれから逆算して、5年後・3年後・1年後にはどこまで達成していないといけないのか?志や目標が低いと、逆算しても成長の伸び代がないと思うんですよね。もしも、10年後に目標が未達成だとしても、それに向けて頑張ったベクトルの差は目標が高いか低いかで大きいですから。言われて嫌々やるか、そこそこやったつもりでサボるか、それともやりたいことを見つけて自分で学ぶか。すべて自分次第、だからこそ「学びは獲得するもので、成長は自分でするもの」だと考えています。

あたりまえのことにも感謝を伝えれるか、自己評価だけ高くそこで完結していないで、色々な角度の指摘を謙虚な姿勢で受け入れることができて日々研鑽を積めるか、劇的に成長していく人は必ず共通して「自主性」「高い志」「感謝」「謙虚」ができる人だと思います。

モノづくりをする上で大切にしている想いはありますでしょうか?

真摯に自分とお客様とその先のユーザーのために向き合うこと

できないことはできない、けれどいつまでもチャレンジしないと、ずっと出来ないままだと思うんですよね。明らかに無理でなければ、チャレンジする勇気も必要だと思いますので、どんどんチャレンジする姿勢というのは大切にしています。
結果いつも社員達には無茶振りしている気がしますが、みんな必死に期待に応えてくれてますw

毎案件で「イイもの」の定義は違うので、それぞれの設定したゴールに対してきちんとクリエイティブの部分で正しくアプローチできているか?間違った方向に進んでしまってないか?すべてのプロジェクトのクオリティーのチェックというものは、私がしているのですが、私が設けているハードルより、自身のハードルを高く持ってほしいなって思ってます。与えられた要件に対して自分自身で応えられているか。客観性を欠いて、自分ファーストになっていないか。上手くいかない時には「これはお客様の求めているものと違う」「ここはユーザーのことを考えるとこうあるべき」と一緒に考えながらハードルを越えれるように時には厳しく、細かくフィードバックをしています。
これは創業時の3人の時から変わらず、真摯に自分とお客様とその先のユーザーのために向き合い、関わる人をみんな巻き込んで一緒により良いものを時間が許す限り追求したモノづくりができているか、そこが一番大切な部分だと思って続けています。

今年で15年目ですね。これまでの15年間と、これからのRe:designについて聞かせてください。

Re:designらしさをより追求し、発展させていきたい

ゼロイチで事業を起こしたということ、地域の方々を含め業界的にもRe:designという会社がある、ということを少しだけ周知することができた15年間だったのかなと思っています。起承転結で例えるなら「起」ができたのかなと。
なのでこれからのRe:designは「承」ですかね。どういう風に今までのことを受けて発展していくか?というところや、人数も増やしていき、少人数では出来なかったことも規模が大きくなればできたり、今までになかった価値観を持つ人が入ってきてくれたり、組織としてもっと強くなっていきたいなと思っています。

30代前半までは他社がすごいサイトをリリースすると、まだまだウチは戦えてない勝てないと悔しかったり。
業界でもトップクリエイティブを出し続ける制作会社のことをライバル視しているところがありました。
ですが40歳になり少し経験を重ねて、当たり前ですけど他社と競争するためにWebサイトを作っているわけではなく、ご依頼いただいているお客様のためにWebサイトがあるわけで、見えない相手を勝手に作って戦っているなと気づきました。
それからは、自分は自分らしく。Re:designらしく。ということを大切にするようになりました。

Re:designらしくやろうと意識してからの方が、体感的には様々なところから評価いただいて、グッドデザイン賞やタイポグラフィのベストワークの受賞、雑誌などの取材依頼など社外、Web業界よりさらに外の世界からの評価をいただくようになったなと感じていて間違ってなかったのだと思えるようになりました。
これからも道のりは長いですがより自分らしく、Re:designらしくを追求して発展させていきたいと思います。

※2021年グッドデザイン賞「SuuHaa
※2022年日本タイポグラフィ年鑑オンスクリーン部門ベストワーク「本と美容室

では最後に、求職者にメッセージをお願いします。

Re:designでのモノづくりはめちゃくちゃ面白い!
一緒にモノづくりに熱中しましょう!

ここまで読んでいただきありがとうございます。
Web制作という仕事はめちゃくちゃ面白いと心から思います。時にはハードな局面もありますが、それでもやっぱりサイトを公開して、お客様から嬉しいお言葉をいただいたりした時の達成感は何事にも代えがたいものがあります。
新しい技術やトレンドが次々と出てきて学びには終わりがなく、熱中してずっと真っ直ぐに仕事に打ち込める。そんな仕事は自分にはこの仕事しかありません。

弊社の特徴として、コーポレートもオウンドメディアもECサイトも、多種多様な業種のいろいろなタイプのサイトを制作して、グラフィックデザインも、撮影も、映像もなんでも作っています。
例えば、1年目のディレクターで大体15〜20案件くらい(すべてが同時に動いているわけではないですが)担当しています。
他社と比べておそらくすごく多いですよね。デザイナーもエンジニアもタスクが山積みでとにかくたくさん作りますw
量を作り、経験すること。同時に質も追求しつつ、とにかく作るので自学とやりたいことの目標を高く設定すること、会社としてもサポートすることで劇的なスピードでスキルアップができる環境だと思っています。

そんな環境で稼ぐ力を身に付けたら独立しちゃうのではと思うかもしれませんが、そこも独立していいと、むしろどんどんすべきだと考えてます。自分も制作会社で経験を積んで独立してるので止める権利はないし、自分の経験を伝えてサポートしたいと思ってます。
そんな思いもあって制作会社としては珍しく手厚い退職金制度も導入していて4〜5年働けばまとまったお金になりますし、それを独立資金として使ってくれればいいと思ってます。

求職者の方に伝えたいことは、とにかく弊社は厳しいというか、ぬるくはないというか。「Web Designer」という横文字の肩書きを持つことがゴールになってしまうような人、自主的に学ぶことが出来ない人には理解し難い辛い環境だと思います。逆に成長したいと強く思っている人にはやりたいことがなんでも自分次第で叶う、日々成長を感じれる最高の環境だと思います。

ただWeb業界に携わりたいのではなくRe:designに絶対入りたい!Re:designでなきゃ意味がない!という熱い気持ちがある方、一緒にモノづくりに熱中しましょう。是非エントリーお待ちしております!

  • Inteview・Photograph:弓座 真希

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