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テレパシーなんてない!

新しい年が明け、早くも1ヶ月が過ぎようとしています。
ありがたいことに、本当に毎日はあっという間です。。。皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします!

自分の話になってしまうのですが、話が上手い方ではなく『伝える』ことに苦手意識を持っています。実際に話さなくても自分の気持ちが相手に簡単に伝わればどんなに楽なんだろう!?テレパシーが使えたらなー、なんて常に考えていました。しかし、そんな魔法のようなことはないので、今年の目標は『伝えること』に重点をおき、『伝わる言葉』を発信できるようになりたいと考えています。(社内チーム・クライアント・その先のサイトへ訪問するユーザーへ。関わる全ての方を対象に『伝わる言葉』を。)

ディレクターとして1年とちょっと経験をして、クライアントとクリエイターの間に立つ機会が多い日々。“お互いの言葉の本質を捉えて、しっかり責任を持って伝えていくこと”が大事だなぁと実感し、このままではいけないな!と。
常に、相手の立場に立ってどんな言葉を使って伝えたら相手へ「わかりやすいか?」、「嫌な気持ちにならないか?」、「逆に嬉しいだろうか?」など毎日“言葉”と向き合っていますが、今だに時々迷宮入りし、悩んでしまうことがあります。

私は『伝える』ということは、❶「自然と相手を想いやる気持ち」が大切であり、同時に、❷「情報を整理する」ことも大切だと考えています。

今回は、そのヒントとして本当に読んでよかったと思う本を2冊、紹介したいと思います。

「佐藤可士和の超整理術」

日経ビジネス人文庫

弊社代表の祐樹さんにオススメしていただいた本です! 

佐藤可士和さんといえば、有名なデザインを数多く世に出している偉大なクリエイティブディレクター/アートディレクターです。

「楽しく、速く、いい仕事をして、人に喜んでもらって、自分もハッピーになりたい」書籍の冒頭で、私もそうなりたい!と強く共感し、心を掴まれました。
文庫本なのでサラっと読みやすいのですが、この本は自分が納得いくまで何度も読み返し、アタマに叩き込むために本文の重要な部分をスマホでメモしたりしながら、約1日弱くらい時間をかけて読み上げた本です。そのくらい、身に付けたい「整理術」のノウハウがたくさん綴られていました。(オススメしてくださった、祐樹さんに感謝いたします。)

私は、アートディレクターではなければデザイナーでもないのですが、ディレクターとして、普段お客様とのヒアリングや企画・構成を進めていく際にとても役に立つなぁ、と。改めて、モノづくりの本当の目的が具体的に言語化され、自身に刺さりました。また、本当の目的を意識できているか?できていないか?それだけでも、自分の携わる案件がきっと変わっていくのだと感じました。
本書籍の〝整理術〟ですが、❶空間の整理術❷情報の整理術❸思考の整理術と3つに分けて考え、全てが大切であり、実はクリエイティブの中にある〝問題解決〟と同じベクトルで繋がっていると気付き、〝整理すること〟に新たな価値を見つけることができたような気がします!
読んだ次の日から早速、作業に集中して効率を上げるため、なるべく余計なモノが目に入らないように自分の仕事机の上を整理しました。(はじめはモノがなくてソワソワし1週間経ったら元に戻そうと考えて軽い気持ちでいましたが、1週間我慢すると、逆にモノを置くことが気になり、整理した机が自然とキープされています。。。自分でも驚きです!)

自分に刺さったセンテンス

・クライアントと綿密にコミニュケーションを重ねることで、答えが見つかる。それを的確に表現することで、商品と世の中もスムーズにコミニュケートできるようになるのです。
例えるならまさに、僕がドクターでクライアントが患者。漠然と問題を抱えつつも、どうしたらいいのかわからなくなって訪れるクライアントを問診して、症状の原因と回復に向けての方向性を探り出す。問題点を明確にするのと同時に、磨き上げるべきポテンシャルをすくい上げるのです。だから、〝アートディレクター=ドクター〟という形容がぴったりくる。つまり、自分の作品を作るのではなく、相手の問題点を解決する仕事なのです。解決策をかたちにする際にはじめて、デザインというクリエイティブの力を使うわけです。
・「いい企画書ができない」「アイデアが思い浮かばない」「効果的なプレゼンテーションをするのが難しい」、、、。こうした場合に、ないものねだりするのではなく、まずは現時点で材料としてあるものを上手く並べ替えてみることです。新しいものをゼロから生み出そうとするのではなく、目の前のものを的確な視点で組み替えることで、見違えるほど精度が上がるものです。
クライアントの問診から得た情報をもとに、いろいろな視点から見つめてみた。客観的に引いてみたり、仮説を立てみたりしながら、プライオリティをつけていったのです。そして「合理性」や「革新」といったキーワードを見つけて、デザインの力で磨き上げた上で「これだ!」と提示するから、新鮮なものに見えるのです。このように今ある材料を整理しなおしてみると、「かなりいける!」ということも大いにあり得ます。残念ながら、結果的にいい素材がなかった、という場合もあるでしょう。そうしたら、思い切って全部捨ててしまって、新たな材料を集めればいいのです。
アイデアが出ないと悲観する前に、まず目の前のものを見つめ直してください。今もっている情報を整理して把握するだけで、十分対応可能になるのです。整理は、新しいアイデアを開く扉です。決して義務にかられて行う事務的なものではありません。それどころか、答えを導き出すための非常にクリエイティブな作業なのです。〝問題解決のための手がかりは必ず、対象の中にあります。優れた視点で対象を整理すれば、解決に向けての方向が明確になる。答えは、目の前にあるのです。
(「佐藤可士和の超整理術」より抜粋)

〝佐藤可士和展〟

本を読んでいるうちに展示会のことを思い出しましたので、おまけに掲載させていただきます。(2021年4月)

肝心な“ユニクロ”や“今治タオル”のロゴは自分たちで隠れてしまい後悔ですが。。。
佐藤可士和さんのデザインは、誰もが一度は目にしたことがあるデザインで、私たちに身近で生活には欠かせない存在ですね!

よろしかったら、皆様も実際に「佐藤可士和の超整理術」を手に取ってみてください!

「言葉にできるは武器になる」

日本経済新聞出版社

「世界は誰かの仕事でできている。」(ジョージア)、「バイトするなら、タウンワーク。」(タウンワーク)、「がんばるあなたがNo.1」(のどごし<生>)等、印象に残るコピーを次々と生み出してきたコピーライターの梅田悟司さんの書籍です。

コピーライターは、一番“言葉”と向き合っている仕事なのではないか、と。そこに自分の探している言葉や伝えるためのヒントがありそうだと思い、最近はコピーライターさんの本を手に取る機会が増えました。

本書籍では、文章術ではなく言葉になる前の“考えること(内なる言葉)”にフォーカスし、内なる言葉の大切さや、考えを深める「思考サイクル」について綴られています。言葉にするということは、“技術的なものが必要”であると勝手に考え尚更、苦手意識を持っていましたが、それよりも大切なこと“考えること”に意識を持つことが必要であると気付かされ、言葉を武器にすることは自分が思っている以上に難しいことではないのだ、と勇気付けられた一冊です。

自分に刺さったセンテンス

実際、心が揺さぶられるスピーチや感動的なプレゼンは、話し手が人生を賭けて成し遂げたいという姿勢に満ち溢れている。言葉を磨くことは、語彙力を増やしたり、知識をつけることではなく、内なる言葉と向き合い、内なる言葉を用いて考えを深めながら自分を知ることから始まると言えよう。
考えた時間の単純な積み重ねではなく、正しく内なる言葉と向き合った量、つまり思考量によってのみ、心から伝えたいことが生まれ、言葉に変化が現れる。
「神は細部に宿る」という有名な言葉があるが、言葉に関しても「思いは細部に宿る」と言える。言葉は人間の行動の1つでしかなく、あらゆる行動の源泉には、その人なりの思いや動機が存在しているからである。
大切なのは、自分の考えや思いを把握していることである。その内容を伝えるためには、難しい言葉も、耳ざわりのいい言葉も、美しい言葉もいらない。人の心を動かすのは、話している本人の本気度や使命感であり、生きる上で感じてきた気持ちが総動員された、体温のある言葉なのだ。
(「言葉にできるは武器になる」より抜粋)

ぜひ、本書籍の「思考サイクル」を身に付けて、『言葉を武器に!』できるように努めてまいりたいと思います。

以上です。
私の『伝えること』への深掘りやトレーニングはまだまだ続きます。。。

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