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福島・喜多方にある秘湯「熱塩温泉」ってご存じ?

福島県喜多方市。
喜多方駅から北に10kmほど進んだ場所に、熱塩温泉はあります。
お隣はもう山形県米沢市という場所で、昔から温泉がこんこんと湧いています。

熱塩温泉、その魅力とは?

私が伺ったのは「熱塩温泉 下の湯 共同浴場」
こちら、大人200円で誰でも入浴できる共同浴場です。
料金はお隣の商店・叶屋商店でお支払いします。
(私が伺った際は、店主のおじいちゃんとおばあちゃんがこたつでぬくぬくしていて、「そこのカゴにお金いれて〜」って言われてカゴにいれてお支払いしました)

熱塩温泉魅力ですが、熱塩の名の通り、源泉温度も高く、そしてペロッと舐めると塩っぱい。
つまり、Hot & Salt 〜熱くてしょっぱい〜
それもそのはず、このお湯はナトリウム・カルシウム − 塩化物泉(高張性 中性 高温泉)。
歴史を辿ると熱塩温泉がある会津盆地は、その昔地殻変動に伴って地下に海水が浸透し、地熱によって温められた海水が温泉として湧いています。

pHは6.4と中性、源泉温度は約64.3度、お湯としては塩分があるので、あがったあともポカポカが持続されます。
とても気持ち良いお湯です。

この共同浴場の中の写真ですが、Google Mapsなどで見れる通りです、一応脱衣所も保健所の指導のもとカーテンで男女仕切られており、浴室もカーテンで仕切られております。
(あくまで簡易的な感じ)

忘れてはならない、国鉄・日中線

この熱塩の地で忘れてはならないのは、温泉だけではありません。
今から38年前、1984年に一つの鉄路が廃線となりました。

それが日本国有鉄道、略称国鉄が保有していた日中線です。
この路線、喜多方駅から分岐して、熱塩駅まで結んでいた全長11.6kmの短い路線でした。

開業したのが1938年、その頃からそこまで運行本数は多くなく、距離も短い&過疎化の影響でしょうね、国鉄解体してJRに引き継がれる前に廃線となってしまいました。日中線は大赤字路線だったそうです。

さて、そんな日中線の足跡を今でも辿れます。
実は熱塩温泉の近くに、実際にあった熱塩駅が今でも現存しており、日中線記念館としてその役目を果たしています。
見学は自由で、当時の資料やラッセル車、客車などの展示があり、当時へ思いを馳せることができます。
(夕方になると、管理している方が鍵を締め来ます)

もしも今でもこの路線が残っていたら、未来は変わっていたかもしれないですね。
だって、東日本エリアを縦貫する路線って実質3本しかないんです。
日本海縦貫線、東北本線、常磐線。この仲間に入ることができたら……。
そんな計画もあったようですが、その面影は今はないですね。

なんて思いながら、熱塩温泉を後にしました……。

撮影機材

  • カメラ:FUJIFILM X-T4
  • レンズ:XF16mmF1.4 R WR
  • 現像:Adobe Photoshop camera RAW(2022年最新版にて)

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